牛舎奥林道終点に駐車。【川又温泉】の標識に従い進むと,クワンナイや白老川のような綺麗な滑と出合う。この地点(Co210)から入渓。フリクションは効くが逆層の岩に初めから手こずる。
Co300付近の二股は,左股を取ると違う気がする。目指す方角も水量が多いのも,実はニの沢だと思い込んでいた右股が顕著で,ここは右股を取り正解だった。
Co600付近の二股は,右手上方に岩塔を見ながら左股沢を取る。地形図では北尾根に一番近い。
さて,ここからが核心だった。
下部は切り立った岩のスラブ,壁は上がるにつれやや寝てくるが手掛かりの少ない土壁となり,何10mと続いた。
上部には笹と潅木の急斜面,更に上は岩稜(地形図の崖マークの所)。途中で休憩とし西尾根を見上げると,支沢から突き上げてると思われる急峻なルンゼが見え震えが来た。スラブはスメア,草と木も勿論使って攀じ登り,これは沢登りでは無いと思いつつ,ようやく北尾根夏道出合い。
本当にバリエーションルートは難しく,生傷も絶えないが面白い。
「勘違いしないように」が口癖のN川君に色々教えて貰う。ロープは5mの補助ロープのみ。一ヶ所のゴルジュで二の脚を踏み,一ヶ所の高巻きで手を借りた。
「ハンマー一つにしてもどんなクライミングをやりたいかによって必要な物は違う」N川君の一つ一つの言葉が至極真っ当と言うか,正確だった。
帰りはサクサク北尾根を下降し川又温泉へ。温度低めの野湯とは言え,解放感が半端無い。その後熱々のポロト温泉にも行き充実した山行だった。
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