2016年12月14日水曜日

旭岳


ビーコン、スコップ、ゾンデを買ったので練習のために旭岳に行った。


5:00分前に出発。

ずっと下道で、7:50分に旭川に入れたら9:00分の旭岳ロープウェイの始発に間に合うな、と思っていた・・・。

しかし、旭川市街が長い&なかなか進まない。

結局、9:40分頃着いた。

10:00分のロープウェイに乗った。





天気、サイコー!!







早速、コース外に出た。

スキー初めて3年目、今年1発目のわたしには、めっちゃ優しい斜面なのに恐怖だった。

3本滑る予定が、最初から最後まで足が攣って、1本でやめた。

でも、でも、ハイシーズンの、厳冬期の旭岳に来れて最高にシアワセだった。





帰りに湧駒荘に浸かった。

さすがハイシーズンだけあって、白馬から団体が泊まりに来ていた。

全日本の選手もくるらしい。

ゆこまんオリジナルプリンがおいしかった。



2016年12月4日日曜日

紋別岳


昨日も遅くまで会社にいたが、今日はなぜか7:00きっかりに起きることができた!

やりたいこと(温泉、スキー道具、登山道具)を全部後部に詰め込んで、紋別岳登山口へ。

昨日はかなり暖かかったようで、登山口までの道は大体乾いていた。

今日も登山日和らしく、恵庭岳、イチャンコッペ、漁岳登山口に数台の車が止まっていた。




初めての紋別岳、山頂までずっと車で登れる山だった。

ガードレールもあって、道は舗装されている。
途中まで道は乾いていて、山頂近くなって少しだけ雪が積もっていた。

歩きながら、ずっと支笏湖が見えていて、気持ちいいったらない。
風不死岳、恵庭岳と支笏湖を見下ろせる山は他にもあるけれど、ここ、紋別岳からの支笏湖の眺めはきれいー。

山頂には送電線とdocomoのアンテナ。




立ち入り禁止とアンテナの奥に山頂標識があった。

入っちゃうよねー。

帰り、登りのときに見れなかった恵庭岳が見えた。

綺麗だった。




山頂はガスガス強風だったので、少し降りてからホットコーヒーを飲んだ。

今日は満足したのでスキーはやめた。

帰りに生海苔を買って、キムチ鍋を作った。

キムチ鍋レシピ
①水800ccに鶏ガラスープの素大さじ1、味噌大さじ3を入れる。
②白菜、長ネギ、ニラ、舞茸、イカ、アサリ、卵、ごま油、白菜キムチ、キムチ鍋の素を入れる。
③柔らかくなったらできあがり。

デザートにヨーグルトにラフランスをぶっ込んで食べた。

最高だ。



2016年9月22日木曜日

ウンコはごちそう

先日、夕張時代からお世話になっているエコビレッジ(※1)講座に久しぶりに参加してきた。

この日のテーマは、
「ウンコは地球の宝物〜糞土師の糞土教師」。
講師は糞土師の伊沢正名さん。

私は伊沢正名さんのことを知らなかったし、この講座の案内を受けて事前にインターネットで調べたところによると、「約40年間野糞を続けている」怪しい人、というイメージしかなかった。

講座は午前午後に分けられており、午前中は座学だった。


このように、スライドを観ながらの楽しいお話。

伊沢さんは元々、菌類のカメラマンだったそうで、
スライドはどれも美しいキノコや実験内容が分かりやすい写真ばかり。
 
伊沢さんの『カビ図鑑』を持ってきている人もいて、色とりどりの、万華鏡のような美しいカビがいっぱい。
手の常在菌を身近な食べ物で培養した記録写真とか、テーマも面白い。
こんな誰も見ないような世界を何十年も見続けてきた人の話は、
やはりとっても面白かった。

メインとなるのは、野糞がどういう過程を経て土に還るかという話。
(実験に使われている野糞っていうのは、ご想像の通り、伊沢さんの野糞なんですけど) 

ウンコの臭いの成分「スカトール」は、香料にも使われているだとか、
ウンコは高いコストを払って焼却処分されるけれども、土に還せば他の生き物の食物になるという話だとか、
昔ウンコは肥料として使われていて、現在も肥料として使っても法的には問題は無いけれど、
品質表示の問題があるから(いつどこで誰が生産したウンコかを表示するのが難しい)、
流通しないんだという話だとかを聞いた。
 
午後は、フィールドワーク。
実際に、一週間前に仕込まれたエコビレッジの裏山の野糞を掘り返しての観察。


講師の伊沢さんと、覚えたばかりの知識をもって、ウンコに釘付けになる人々。

上の写真は、笹の葉でお尻を傷めずに拭くコツを解説しているところ。
ひょうたんの葉、山ぶどうの葉、よもぎなんかが気持ち良く、エコビレッジの畑にあったマシュマーロゥの葉っぱは「糞土師評価」で4.5の高得点!
私も実際にお尻で試してみたくなりました。


これは、白腐れした樹の中で縄張り争いをしている菌を観察しているところです。
野山でいかにして死物化(動物の糞だけではなく、枯葉や倒木など)した有機物が分解されていくのかを見ています。

伊沢さんのお話を聞いているうちに、私は知らず知らずのうちに、
生き物として当たり前の生態系の循環の輪から大きくかけ離れたところで、
そうした生き物としての本質的なことから目を背け、忌み嫌い、
無駄な知識ばかり増やして喜んでいることに気づきました。

先日、鶴居村の自然ガイドの友達と環境省の「環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書を読む会」、に参加してきたのですが、こうした生き物としての人間の在り方という視点無くして環境の知識のみが膨らんでいくESD教育の在り方には疑問を覚えましたし、こうした視点無くして環境問題は語れないなと思いました。
 
良識ある人たちからは、ウンコの話など興味ない、異端なものとされている現状。
しかし、「良識派」ほどウンコの循環過程等知らない、頭のかたい人たちなんじゃないかと心の中で思いつつ、
圧倒的少数派として、これからも密かに学びを深めていきたいと思います。
 
伊沢さんも仰っていました、
「批判は在り難い。批判なくして成長なし。」と。
伊沢さんは研究・追及心に溢れる、人生の先生のようでもありました。
 
そのような人との出会いに感謝しつつ・・・、
夜勤明けだからと入れてくれた炭酸水、
始祖ジュースと手作りケーキ、
お昼の具だくさんスープ、
食用ほおずきの実、
黒豆・玄米たっぷりの手作りのお茶、最高においしかったです。

エコビレッジ体験塾代表・伊藤さんありがとうございました。

 
※1)エコビレッジとは、自然と寄り添い生き方とエコビレッジライフを体験するところです。



2016年9月20日火曜日

オプタテシケ山

9時を目標に5時札幌出発。いい感じに到着。

望岳台か美瑛富士登山口か直前まで悩んで、結局涸沢林道ゲート前にきた。
青年の家から先は、台風の影響なのか美瑛富士登山者以外は通行止めになっていた。
ゲートを開けて登山口手前まで車で行くと、狭い駐車スペースはほぼ満杯。

初日は美瑛富士避難小屋迄の予定。
山と高原地図のコースタイムより早く(4時間30分の所を3時間40分)、
避難小屋に到着。
しばらく考えたが山小屋を満喫したい気持ちが勝り、美瑛富士・美瑛岳には登らずこの日は終了にした。


小屋の中で小一時間ボーッとしていると、一人泊まり装備の人がやって来る。しかし、「これから帰らなければならなくなった。飲み物を貰ってくれませんか?」とのこと。黒ラベル・ワンカップ・水を頂戴し、食べ物は丁重に御断りする。

もう何もする事がないし、お酒を頂いても良かったが、結局ハーブティーを飲んでオプタテに備えた。

15:00過ぎに寝床の準備開始。入口付近の隙間を塞ぎ、カーテンの様にツェルトを下げて、冷たい風から風から身を守る。シュラフマットの下にはエマージェンシーシートを敷く。このシートはボロボロだけど、狭薄山のときに命を守ってくれたので捨てられないやつ。いつも一緒。
更に冬用シュラフ、シュラフカバー、靴下2枚重ね、ダウン・フリース・ニット帽をつけても寒かった。夜は10℃。

16:00頃には夕食。カレー、α米、ウィンナーとカルパスを焼いて食べる。おいしくて感動。

17:00、もう誰も来ないと分かりさっさと寝る。
本も何もない。当然だが眠れず空を見上げると北極星発見。



何度か外に出るとこの景色。ずっとガスっていたのに美しい日の入り。



2日目
歌を歌ったりして気持ちを盛り上げるが寒いのと神経が高ぶっているのと、板の間が慣れず体が休まらないのとで結局眠れず。明け方2時間ほど寝て5:00起床。
温度計は3℃、寒い。雪じゃなくてホッ。
お汁粉とα米のワカメごはん、なめこの味噌汁で身体を温めていざ、オプタテシケへ。



途中までガスガス。
寒いのでバラクラバ・ニット帽で防寒。北斜面に霜がつき、冷たい風が吹き上がってくる。




ベベツ岳の辺りで晴れてきた。




快晴の中登頂。
山と高原地図のコースタイム避難小屋〜オプタテ往復5時間40分、実際のタイムは5時間でした。

歩いてきた美瑛岳方面、美瑛岳・美瑛富士・石垣山・ベベツ岳。大雪山方面もばっちり見えた。

総行動時間10.5時間、総移動距離24km。

長かったー。




2016年7月30日土曜日

グラビティリサーチ

羊蹄山で国際交流登山を予定していたが,連絡があった。

彼;I guess we should not try to climb in the rain - 
we have our baby with us...

私; Let's cancel tomorrow climbing...

彼;OK, no worries, it is still quite wet and cloudy up here...

ということで,職能団体の基礎研修の課題に取り組み,
残るは3/7となった・・・(多過ぎでしょうに)。

午後から,気分転換にサッポロファクトリーへ。

90分コースは会員は1回900円。

7級から始まって,5級あたりからそろそろ正対ムーブだけでは辛い。
自然なムーブが引き出されてこないかと,こころの眼で見るが,
やっぱりできないものはできない。

でも少しリフレッシュできました。


これは別日の「頑張っている腕」。

2016年7月26日火曜日

[家〜石狩灯台]bike70kmコース


友達が午後から休みだったので、一緒にサイクリングをしてきました。

待ち合わせは、東雁来のホーマック。


待っていると、「ちょっと遅れる」との連絡が・・・。
先に一つ目の目的地であるモエレ沼公園に向かいます。
(ひとりでできる子です)

それにしても、なんていうサイクリング日和!


木漏れ日もくっきり。
(さとらんど横)


モエレ沼公園到着。MTBで来るのは初めてで、緊張します。
公園内は意外と走りごたえがありました。


モエレ沼のガラスのピラミッドでは、現在、
企画展「ホーリーマウンテンズ」が行われています。


東浦奈良男さんの写真がとっても強烈でした。
直射日光の燦々と照りつけるガラスのピラミッドが柔らかく見える位に・・・。
とっても良かった!

ここで、友達到着。

なんと、「なだ万」の懐石弁当をおみやげに持ってきてくれました。
腹ごしらえをして、石狩灯台まで出発です。

・・・っとその前に、ロイズあいの里店で腹ごしらえ(その2)をしていきます。
おいしいコーヒーを無料で頂き,すっかりお腹いっぱいになりました。

ロイズを出たら間もなくR337にぶつかります。

ここから、石狩灯台のあるR247までサイクリングロードがあったのですが、
腹いっぱいだったからか気づかず、道道矢臼場札幌線をひたすら北上します。



石狩河口橋が見えてくる頃には、若干ヒザが痛くなっています。

そしてようやく・・・石狩灯台、到着。

写真手前のハマボウフウとハマナスの豪華饗宴が見れ、テンションマックスな私。

ハマボウフウは現在、石狩市では海浜植物保護センターが管理しており、
木道の周辺にあるハマボウフウは採ることも、そこに立ち入ることもできません。
ただ、木道の脇で揺れているのを眺めるのみ。

斜里の居酒屋で食べたハマボウフウが石狩市ではこんなことになっているなんて、気づきませんでした。
石狩市の海岸って、新港ができてからどんどん干潟が少なくなってきているとか、海岸漂流物の影響だとか、モービルの乗り入れの悪影響だとか、人の過剰採取だとか色々なことが言われていますが、実際はどうなんでしょう?


帰る頃には、砂浜に西日が差して黄金色に染まって綺麗でした。
なんとなくさみしい気持ちになりました。

帰りは道道508矢臼場札幌線を並走していたサイクリングロードをひたすら、走っていきます。
私は福移中学校のところから中沼~東苗穂に抜け、丘珠空港通りにでました。
やたら長かったです。

友達はサイクリングロードをまっすぐ行って、東雁来に出たようです。


2016年7月25日月曜日

白老ポンベツ川中流域散策

ganさんから白老ポンベツ川のお誘いがあり,2連休だったので,白老山岳会のKさんと美瑛富士避難小屋で落ち合うはずだったが沢の魅力に負けて美瑛岳はやめた。

17日は白老山岳会の有志で美瑛富士避難小屋のトイレブースの清掃登山を行う予定で,Kさんはそれに合わせてオプタテ周辺を散策してから山岳会に合流すると言っていた。

※美瑛富士避難小屋にはトイレがありません。
携帯トイレをお持ち下さい。

私は私で,前回のアバレ川~美瑛富士避難小屋の2日目敗退のリベンジを果たすべく,
1日目 望岳台~美瑛岳分岐~美瑛富士避難小屋(C1デポ)~ベベツ~石垣~オプタテ~C1
2日目 C1美瑛富士避難小屋~ポンピ沢を渡って望岳台
の計画を立てていた。

ポンベツ川を調べていたら,すでにくったらさんが本流を詰めていた。
くったらさんは白老山岳会の記録をもとに,Co710まで遡行して,一度深沢川にのっこして,またポンベツ川に戻っていた。

おもしろそう(^・Д・^)

今回の計画はganさんもまだやったことの無いルートと言うし,沢の新しいルート開拓というのは私も経験したことがないから楽しみだ。でも,地図上でのっこし可能でも実際は行ってみなければわからず,少々不安が残る。

しかし,今回の計画ではポンベツ川中流域の,Co150~Co245分岐までで,余裕があればCo245左股を探索しましょうというお気楽なものだった。
それでも楽しみ度合いは夏山より遥かに大きい。

◆道具あれこれ・・・そしてポリシー

共同装備で鍋,ツェルト,パーティーで登るなら必ずガスを持つものらしい。
泊まりで焚火をしたい時はエスビットも必須なのだろうか。

ganさんは100均のピンクのコップをザックに括りつけている。
見ていたらそのコップで食パンを流し込むのに沢の水を煮沸もしないでゴクゴク飲んでいる。
次の休憩では粉を溶かしてティータイムを満喫していた。自由だ,そして無駄が無い。

チョーさんはチョーさんで100均を大プッシュしている。
そう言えば思い出した,私の知る沢ヤは,

「いかにお金をかけずに遊ぶかに命をかけている」

・・・いや,命がけは大げさだったか。
でも,そのくらい。そこが好き。

そして登攀具にはハーネスではなくスワミベルト。
軽いし安いしトイレの時いちいち着脱しなくていい。
私もそのうち購入しようと思う。

何度も出てくる堤防の高巻きには今回,シュリンゲが役に立った。
アブミとして使ったり,お助けとして使ったり。
なんだか結びをしなくちゃいけないから,シュリンゲを手作りするなら何ミリがいいとか言っていたけど忘れた。

いろいろ勉強になる。

◆反省

石狩白老滝でのヤマジイのことや私の体調のことなど,
大いに反省すべきことがたくさんあるが,それはおいおい・・・。



2016年7月11日月曜日

モイチャン滝周辺

晴れ間をぬって、「モイチャンの滝」にヤマウチさんに連れて行って貰った。

モイチャンの滝は,「恵庭渓谷」の中に位置してはいるけれど,観光コースの中には入っていない。

(※「恵庭渓谷」とは,恵庭市・漁川支流のラルマナイ川に落ちる有名な瀑布群,「白扇の滝」「ラルマナイの滝」「三段滝」を見れる観光名所の事を言う)


恵庭岳公園線の,水精橋を越えたあたりの林道ゲート前に駐車。

立派な木製標識は色あせている。

南区常盤から支笏湖方面へ。待ち合わせ場所の開発局Pにはすでにヤマウチさん方がいた。ヤマウチさんの車に乗合い現地へ。

国道453号線を千歳(支笏湖)に向かう途中,道道117号線(恵庭岳公園線)出合いを左折。恵庭岳公園線はまだまだ知らない事が出てきそうなので,詳述できない。

水精橋を越え,恵庭湖に掛かる橋,木精橋手前に駐車。
どんな楽天家でもあの崖を見たらいつ崩れてもおかしくないなと思うだろう,そんな所。

ここから滝まで林道ゲートを越えて歩く。林道標識は木製の立派なものだが,だいぶ色褪せていた。

「茂一安林道」を誰かが「しげいちやす」と読んで笑う。

林道二股(茂一安作業道出合い)あたりから,沢に降りる。高度差110m位の藪こぎ。
ヤマウチさんが大きなウドを見つける。

ウドと言えば先日採れたウドで豚肉とウドの味噌炒めを作って食べた,おいしかったなぁと思っていたら錦糸の滝に到着。

ここは細かくなった岩が積もっているような所で,岩壁は凝灰岩っぽい。脆そう。
滝とくれば上に行きたくなるが,ここは上に登っても何も望めなさそう。

次に本命のモイチャン滝へ。
滝とくれば打たれたい,打たれに行った。幸いボディは秀岳荘で型落ちで買った撥水アンダーを重ねている。

ひと仕事終えて戻ると,他の人も入る気になった様子。しかし皆さんはしっかりカッパを着込んでいた。

滝に打たれたらムシムシした感じが取る、すっきりして屏風の滝とモイチャン滝落ち口へ。

ここへ行く為再び藪こぎ。高度差100m位の笹藪をフェルトで登り降りしていて,背負ったザイルの重さもあってか初めて足が攣りそうと思った。

ラスト30分位は雨に打たれながら車に戻る。面白かったです。
7:10開発局P〜11:30開発局P

石狩白老滝は今度こそ上から見たいなあ,狭薄沢登りたいなぁ,とか思いながら秀岳荘へ。来週のポンピ沢散歩に向けてザックを購入し帰宅。










2016年7月4日月曜日

権太川~岩内岳

今シーズン2回目の沢。パラダイス・ヒュッテでLさんの計画を聞いて,ぜひ連れて言ってくださいとお願いして実現した。

◆岩内町まで
自宅を4:30分過ぎに出発。小樽方面から岩内へ。
思えば初めて通る道なのだが,とても走りやすい道だった。

待ち合わせの15分位前に着いたらもうLは居た。
地形図を見ていたので,右股と左股どちらを登るのですか?と聞いたら,「実際に見て判断する」とのこと。素人はあらかじめ安全だと分かっているルートしか選べないが,Lは現場で判断する。

入渓地点も行ってみて判断するしかないが,Lは私が到着する頃にはその作業を既に終えていた。入渓地点へと迷いのない足取りでぐんぐん進む。

◆遡行する
この日遡行するのは,野束川(のづかがわ)支流の権太川(ごんたがわ)。地形図で見たところあまり大きな沢では無い。
沢本やヤマレコ,他の山岳団体の記録にも出てこないマイナー沢を登るという事は,自分で地形図を見てイメージするしか無い。

ただ,今回そのイメージの膨らませ方が足りなかった(初めての経験だから仕方が無いか・・・)。

・誰も登っていないという事は,決して歩きやすい道ではない(狭薄沢のようにヤブヤブの可能性)。
・下山時間も遡行時間も誰にも分からない。



入渓後間もなくのCo320地点。

Co450手前の二股までは,藪が被さっているゴーロが長く続く。
しかし,水量は結構あるので慎重にならざるを得ない。
見通しが効かないので余計に長く感じるし,ぜんぜん標高が上がらない。


藪の中から急に立派なF1が出てきた。
その後F2,F3が連続する。

いよいろゴーロも終わりか?と期待するも,この後もダラダラ続く。
休憩中には蚊の猛攻に合うが,虫除けは車に置いてきた。
反省しながらLのハッカスプレーを借りる。



カバノアナタケ,アズキナ,クレソン,ヤチブキ,ウド等を見つけた。
花も良く分からないけれど,たくさん咲いていた。


ようやくナメが出てきたと思ったらめちゃくちゃ長い。
棚に足を乗せるがズルズル滑る系の,あまり好きではない感じ。


どう見ても高巻きより滝の中を登った方が早い感じ。水は雪解け水かと思う位冷たい。


L撮影。周りは藪,川の中は雪解けと雨降りの時期らしい,勢いのある感じ。

今回,ゴーロ帯以外は巻かなかった(滝は中を登った)。


高巻きしようにも藪の中だから。
獣道すらない。

しばしゴーロの苦労を忘れさせてくれる滝。


藪メガネが欲しい。


これがこの沢1番のbigfall。高さ10m位,長さは20m位かなとL。
ピトンを打っている所。


Lが中腹にピトンを打って上に抜ける。SLが回収。その間30分位か,ただじっと見守る。
私は最後にトップロープで登る。
シャワークライムもこれだけ低気圧が吹き出している中だと辛さしかない。
登っている途中,水が肌と服の間を通過して,身体が余計冷やされる。



源頭から藪漕ぎかと思ったら,しばらくは竹の間をぬって快適に標高を稼いだ。
最後の100m位の登りは,笹,竹,ハイマツ,灌木の藪祭り。長い,長いよ・・・。


山頂無事到着。
藪漕ぎ中はなかなか着かなくて,一瞬ビバークかと思った(狭薄がトラウマになっていると思われる)。
 
砂防ダムからCo600辺りの二股まで、獣道で高巻けたら最高なのになぁ。

到着したと思ったら風速最大20m位はありそうな強風。体温が瞬時に奪われる。

ここから夏道を下山する。


分かってはいたけどガスガス。



おっ,リフトです。

体力的にはゴーロと冷えが一番辛く,藪漕ぎと下山はまだまだ大丈夫な感じだった。
慣れと暖かさへの備えが必要と再確認をした。


2つの登山口の合流地点(2号目あたり)。


降りたら車,嬉しい。


帰りはグリーンパークいわないに浸かる。しょっぱくて44℃と熱くて好き。

隣に座った人が本州からの登山者だった。明日はどこ登るのか聞いたら「めくんない?」と自信無さそうに言っていた。


帰ってきてウドとヤチブキの肉炒め。おいしい。
翌朝起きたら久しぶりに全身が痛い。