いつも帯広方面に移動する時に通る日高の石勝樹海ロード。
私が帯広に行き始めた平成23年10月に、道東道夕張IC⇔占冠IC間が開通。
道東道が開通してからは、石勝樹海ロードを走る車が激減したとか。
全長145kmの石勝樹海ロードは、平成3年に開通している。夕張山地の急峻な地形と、
地滑り地帯であったことから完成までに長い年月がかかったとのこと。
人家も何もなく私がここを通る時もいつも、走る車さえ少ない。
夕張紅葉山のあたりを過ぎると、山深くなり、
日勝峠を越えるまでガソリンスタンドも無い。だからいつもガソリン満タンで行く。
途中補給が必要ならば狩勝峠を越えて行けば、占冠村にガソリンスタンドがあった。
日勝峠は天気が良い時には十勝平野を見下ろせるし、
この山々に分け入って行く感じが好き・・・だが、峠道は難路で知られ、
1,000m級の山だがその気候条件は2,000m級の山と変わらないと言われている。
日勝峠周辺のスキーエリア(onlineで見つけました)。
上の山々が夕張山脈の芦別岳、下の山々が日高山脈のペンケヌーシ岳。
日高山脈の主峰といえば、幌尻岳。
日帰りでは行けない、渓流を渡渉してからはいきなり尾根に取りつく難コースだと聞く。
日高には北海道を代表する岩もあるというので行ってみた。
「赤岩青巌峡」
ニニウと占冠の分岐に位置している。
その名の通り、赤い。
「鵡川ボルダー」とも呼ばれているらしい。
ボルダリングできる岩が多いらしく、岩の一つ一つにユニークな名前がつけられている。
むかしは陸の孤島と言われていた(らしい)、ニニウ方面へ行く。
道は一車線のため、至る所に待避所、おまけに雪崩注意の看板がある。
雪崩が来たら並走する鵡川に流されそうだ・・・。
一級水系、一級河川の「鵡川」は延長135km、流域面積は1,270㎢、
水源は占冠村にある標高1,323mの狩振岳。胆振の鵡川町を通り太平洋へ注ぐ。
第一、第二、第三ニニウ覆道を抜けてニニウキャンプ場付近を目指すも、
そこへ到る道はゲートで閉鎖されていた。雪深く、Uターンするのも一苦労。
赤岩トンネル付近の鵡川は急流。カヌーで下るのは大変そう・・・。
赤岩トンネルを抜け、道の駅占冠村を目指す。
道の駅占冠にはレストランや売店があり、周辺には役場やガソリンスタンドがある。
小休憩をし、鬼峠へ行ってみる。
JR石勝線が通る「鬼峠トンネル」。
北海道中央部の南北に細長く広がっている、蛇紋岩が分布する「神居古潭帯」がある場所では、
東西を繋ぐルートを作ろうとすると、蛇紋岩の滑りやすく壊れやすい性質のため、
難工事になると言われている。
神居古潭帯の蛇紋岩分布。
夕張岳の「蛇紋岩メランジュ」は有名で、国の天然記念物に指定されている。
標高620mの鬼峠ピークに車で上がってきた。この先にはニニウがあるらしい。
こちらはスノーシューもスキーも無いし、雪はやむ気配が無いのでもちろん行かない。
地図とコンパスを持って道無き道を開拓するのは楽しいだろうなぁ。
寒いので、すぐさま下山。
鵡川河口を目指し、一気に南下。
鵡川河口(汐見漁港)に、到着。雪が全然無い。
とは言え冬の太平洋は荒々しい。遠くに樽前山が見える。
鵡川河口付近は、護岸工事や砂採取が行われ僅か数十年の間に400mも海岸が侵食され、
現在干拓地の再生事業が行われているところ。
鳥獣保護区にしていされており、この日もウォッチャー達が大砲を構えていた。
「ミミズクを狙っているが、気配無いですね」と関西弁で答えてくださった。
なんとなく何色にも輝く空を見ていると、遠くから白鳥が飛来してくるのが見えた。
白鳥は子どもの頃からウトナイ湖や観光地、ニュースで見るものと決まっていた。
まさか、鵡川に飛来してくる姿を見られるとは思わなくて、嬉しかった。
夜は、鵡川名物のシシャモ料理を頂く。シシャモの生寿司の時期は終わったので、
シシャモの酒蒸し。2種類のタレがおいしかった。
ご飯もお塩も鵡川産とのこと。地産地消ですね~。
ごちそうさまでした。
今度ははぜひ、鬼峠越え、幌尻岳登山、狩勝峠越え、鵡川キャンプをしてみたい。
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