2015年9月27日日曜日

日高 神威岳

【山 域】北海道日高連峰 神威岳(1,601m)
【日 時】2015年9月16日
【コース】ニシュオマナイ川コース
【地 図】1・25000地図:神威岳
【評 価】夏道・経験者向き(北海道の山と谷),上級(夏山ガイド)
【タイム】
1日目:16:30札幌発-20:30神威山荘C1
2日目:5:40C1-8:15尾根取付き-9:00稜線-10:30山頂
11:15下山開始-14:30山荘-三石昆布温泉蔵三-20:00札幌
 
【メンバー】
私,他2名
 
【装   備】
登山靴、沢靴、脚絆、ザック、雨具、防寒具、手袋、ニット帽、ヘルメット、飲料(3l、400ml)、トイレットペーパー、ゴミ袋、行動食(饅頭、パン、ツナ玉、チーズ、山頂コーラ)、地形図、コンパス、笛、鈴、携帯電話、デジカメ、着替え、風呂道具、ヘッデン(予備電池2本)、マッチ・ライター、エマージェンシーシート、ツェルト、シュラフ、シュラフカバー、銀マット、ストック、ガス、コッヘル
先々週ペテガリ岳に登っているYGとSさんパーティーに混ぜてもらう。自宅からSさんの車で出発。ルートは伏古〜札幌南まで高速、274に乗り長沼を過ぎ、夕張と苫小牧方面の分岐を苫小牧方面へ。安平町からむかわ町に入る。むかわ町から無料区間を浦河方面へ。門別で降りる。そこから新ひだか町荻伏市街まで太平洋岸の235を真っすぐ。荻伏市街から道道野深線を野深に向かう。
 
日高の山に浦河側から入るのは初めて。太平洋岸をここまで来たのも何十年ぶりで、「新ひだか町」になってからは初めて来た。
 
道道終点からは元浦川林道を行く。40kmほどもあり、ゆっくり走ると一時間はかかる、おまけに偶蹄目反芻亜種シカ科ニホンジカは夜行性なのか一頭を見つけたら次に群れで現れる。シカのサファリパークみたいなこの道はペテガリ山荘へも通じている。行き止まりが神威山荘だ。
神威山荘には某大山スキー部の学生さんが休んでいた。既に着いていたYGと再会の挨拶、お酒を飲む。外は満点の星空で気持ち良いが、夜勤明けなのであっさり22:00就床。
「夏山ガイドで上級の山だから心して来るように」と言われ装備一式持ったが、ヘルメットしか使わなかった。
至る所にピンクテープもあるのでコースは簡便になりつつあるのでしょう。でももし、ピンクテープがなかったら迷うかも知れない。だって、登山口から見えているのはニシュオマナイ岳、周囲の山々へも容易に迷い込める。迷ったら最後、生きて出られない。

そうしないための2重3重の保険は必要だ。









ソエマツへの縦走路。
ほんとうにやる人がいるんだからクレイジーとしか言いようがない。


一見なんのことか分からないなだらかな山頂。




最果ての地の旅行記②



2日目 9/21
4:30 C1発-5:30 清岳荘(登山口)-9:30 斜里岳山頂-10:00 下山開始-12:40 清岳荘着-13:00 清岳荘発-14:00~15:00 清里町緑の湯-R391摩周~R243-16:40 美幌峠~石北峠~上川~セブンイレブン上川店-21:30 旭川-23:30 札幌

知床横断道路を降りきるところには,知床財団が運営する「知床自然センター」があった。ここでは,1,000円の貸し出し料と2,000円のデポジットで熊スプレーを貸し出ししてくれる。

知床横断道路を降り,斜里町に出た私たちはウトロにあるという「赤澤温泉」に行くために,「夕映えの宿 国民宿舎 桂田」とナビセット。R334を南下する。
ウトロ港に向かう海岸沿いから,浅瀬にぼつんぼつんと立っている巨大な岩を見て,「積丹の海みたい」とHさんがつぶやく。
赤澤温泉は,民家に湧いた温泉を一般に開放している温泉とのこと。どんなところなのだろう,どんな温泉なのだろうと,楽しみで仕方ない。
林道のような道を上がってゆくと,それらしき建物があった。更に上に行くとおじさんがいて,赤澤温泉の場所を聞くと,「この下にあったけど,今は無いよ」と言って,口元にかすかな笑みを浮かべた。
まさかの赤澤温泉跡からのサンセット。


じゃあ今日は温泉入らなくてもいいや,夕食だってなんとかするべや,という気持ちでR334をさらにひたすら南下,清里町を目指す。
 
港の先に,オロンコ岩らしい巨大な岩が見えた。

ウトロの温泉街で空腹がピークとなり,夕食もコンビニで調達(コンビニに完全に依存したこの旅は,コンビニとの付き合い方を考えさせられる旅となった)。
食べながらも周囲を観察したり,今日という一日をどう終えようかと考えていると,「足湯があるよ」とHさん。行ってみることに。



ウトロ温泉「シリエトク」。廃館になったホテルの隣にぽつんとあった。
源泉温度高めなのか,アツアツで足がすっきり。こんなにすっきりできたからと,今夜は車中泊決定するが,どこで車中泊するのかは決めず,ふたたび走り出す。

ゴールは登山口のある「清岳荘」。途中道の駅しゃりの標識を見てここに泊まりたくなった。今夜の宿決定,少しだけ北上する。

時間はまだ19:30,いくらなんでもまだ眠たくない。セイコマでお酒でも買ってくるか,いや,やっぱり一番したかったことをしようと,知らない街の夜の巡回パトロール。

隊長,道の駅ここにありました!なぬっ?したらあれはなんだ?
隊長,道の駅しゃりの建物についてるクリオネと熊が愛らしいです。

はっ,隊長!良さそうなお店発見しました!


「居酒屋 魚元」さんで,さっそく,カンパーイ!無事着いて良かった。
 

お任せを頼むととんでもない量の家庭料理に囲まれた。緑色のアマドコロはわさびマヨネーズ,赤いハマボウフウは酢和え,落葉はゴマ油炒め,ウドは醤油煮,きゅうりとワラビの塩漬け,お魚は塩炊きのキンキ,カレイの煮付け,鮭のハラス,蟹,おまけでじゃがいものバター煮もつけてくれました。鮭はお持ち帰り,山菜は食べきれなくてカウンターの隣に座った男性にあげた。名古屋から単独でこられた方で,「山菜大好きなんです」と喜んでくれて,しかもサンマを一切れくれて私たちも嬉しい。
幸せです。
 
山菜名人の元子さん,ご馳走さまでした。

⚫︎斜里岳登山のこと

朝,道の駅で4:00に目覚め直ぐ仕度をして出発。
清里のどこを走っても,青黒い斜里岳が目に入る。
登山口のある清岳荘駐車場に着くと,たくさんの車。
これから出発をする人と挨拶を交わす。
清岳荘のトイレを使わせて貰って100円,駐車場代100円を払う。

下二股という分岐まで夏道の登山道はなく,沢歩きとなる。ガイドブックによると13回も渡渉をしなければならない。

この沢の岩には鉄分が含まれているので滑りにくいらしいが,こんな沢を普通の登山靴で登りにくるなんて,みんななんて逞しいんだろう。
Hさんもストックさえ使わずスイスイ行く。


私はへっぴり腰でようやくという感じ。

下二股から上二股までは,沢沿いを行く旧道コースと,熊見峠を越える新道コースがある。新道は歩きやすい夏道だが、熊見峠を越えるまでかなりの登りと距離がある。

ガイドさんがすすめるように,多少危険でも,上二股まで沢歩きをした方が早い。
帰りは,遠まわりになるが紅葉の熊見峠を歩いたらいい。






山頂から知床岬方面。


苦労した甲斐あり,山頂は360℃ナイスビューでした。


新道コース。

下二股からはまた旧道コースと合流したけれど,登りの時には気づかなかった巻道がたくさんあって,巻きの途中で月蝕観測所跡も見ることができた。



帰りの林道で。

6時間かかって登山口に戻る。
濡れた靴を取り替えて,コーヒーを淹れていると,間も無くHさんが変な方向から到着。
清里町を南下し,緑の湯に行く。
ダニが2つついていて,剥がしたら血が出てきた。
おいしいトマトとお赤飯を頂く。

さて,あとは帰るだけ。帰りのルート決めにひと苦労。
摩周から美幌峠を通って,石北峠を通って,旭川に抜けて新十津川町から月形町を経由して当別に行きましょう。そこからなら私,なんとかなります!


2つ目の峠。中島と和琴半島,あれは硫黄岳?斜里岳もばっちり見えています。おいしい揚げ芋とカボチャ団子を頂きました。



ロックガーデンみたいな場所。


今日の収穫。斜里岳にもやっぱり落ちていました。
100年後の景色は私は見れないけれども,美しい景色でありますように。





2015年9月22日火曜日

最果ての地の旅行記①

<1日目 9/20>
4:00 札幌発-(音更帯広IC~長流枝PA~足寄IC/650円~R241阿寒-摩周~R243別海町~R244野付国道)-11:00 野付半島ネィチャ-センタ--(野付半島散策 野付半島ネィチャ-センタ-→野付崎灯台→トドワラ→野付半島ネィチャ-センタ-)-14:50 野付半島発-15:20 忠類橋-16:20~30 知床峠(知床横断道路)-17:00 赤澤温泉(国民宿舎桂田)-17:30 ウトロ温泉 足湯シリエトク-19:00 道の駅しゃり-19:30 居酒屋魚元-21:30 道の駅しゃりC1車中泊

シルバーウィークに道東ツアーを計画したら,なんと小樽のHさんが一緒に行ってくれると言う。
お互い初めて訪れる土地にテンション上がる。おまけにちょうどHさんのお誕生日とのこと。
Hさんの願いは斜里岳に登ること。私の願いは最果ての地を旅すること。

4:00に空港前待ち合わせ。Hさんは私の母くらいの年齢で,送ってくれたHさんの娘さんとはじめましてのご挨拶をする。
さて,札幌を出発しひと息で尾岱沼に行けば,ギリギリ11:00の乗船時間に間に合うのではないかと考えていたが,甘かった。11:00頃には松山千春の故郷の足寄を通過。Hさんに持って来てもらったお気に入りCDの中に千春のCDもあり,聴かせてもらう。久しぶりに大滝栄一のロンバケも聴いた。
まわりの景色にみとれて(浮かれて)気がついたら野付半島にさしかかっていた。

野付半島は,知床半島と根室半島の中間に位置する,オホ-ツク海に突き出た日本最大の砂嘴だ。
砂嘴で検索すると,大抵野付半島が出てくる。身を反らせた海老のようなこの特徴的な方を,アイヌの人々は「ノッケウ(顎)」と呼んだ。野付半島の名前はここから来ているらしい。
野鳥や渡り鳥の憩うところとして,むかわの砂洲(砂嘴)の仕事の大切さに気づいて,それ以来,野付半島の砂嘴は気になる存在だった。
快晴の空が海をキラキラと光らせている。打ち寄せる波の向こうに国後島が見える。
道の左側にオホーツク海が広がっている。漁船が無造作に置かれている。風にはためく虹色の旗は,もう殆んどちぎれて無くなっている。

半島の付け根の茶志骨(アイヌ語で砦跡の意)から15km走って,「野付半島ネイチャ-センタ-」に到着。ログハウス造りの素敵な建物だ。出入り口で,倍賞千恵子ご夫婦の写真に出迎えられる。
感動もそこそこに,「レストラン野花」に入る。
野付半島を上から見た写真が飾ってある。撮影したのは石狩市の方だった。
Hさんは「野付通行屋セット」「煮エビ」,私は「打瀬舟かきあげ丼セット」を注文する。


店内から砂嘴の先のほうを見ながらお食事ができる。


Hさんが食べていいよ,って分けてくれた北海シマエビ。初めて食べた。


私が頼んだ「打瀬舟かきあげ丼セット」。お味噌汁には鮭の身と目玉が入っていた。
かき揚げの他に好みの揚げ物を選べるので,エビにした。ハンバ-ガ-も気になった。

大満足をして,砂嘴の先の先のほうに向かう。車で行ける終点の向こうにある灯台に,徒歩で行く。


今はまだ遠くに見えるトドワラも,波打ち際に横たわるアマモも,どれも風化しつつあるなかで,この花は力強く咲いていた。


ハマナスの身も熟す。


野付半島を走る道道。道幅は思っていたより狭く,今にも海水に浸食されるかのようにも思えた。

灯台の更に先には一等三角点がある。



標高1.9m。

観光船で尾岱沼からトドワラ往復するつもりだったが,歩いているだけで胸一杯になったので,乗船せずに散策を続けた。
 
トドワラへ向かう。



トドワラから見たネイチャ-センタ-と国後島。


トドワラから斜里岳。
打ち寄せられているアマモは,北海シマエビの他,貝やプランクトンなどの住処なのだそう。



穏やかな水面。


アマモとシュマダラギリ?初めて見た生物。




漁船と国後島。
 


野付半島のある別海町は暖かかった。途中のコンビニに買い出しに行くと,黒光りしたランナ-が複数いた。あのような鍛え抜かれた人を初めて間近で見た。さすがパイロットマラソンの舞台だけある(ちなみに茶志骨はパイロットと呼ばれることがあるのでパイロットマラソン)。

R244(野付国道)を北上しR335(国後国道)へ。


途中,忠類橋で車から降り,茶色く濁った忠類川を撮る。最近雨が降ったのか,忠類川は規模の大きな鉄砲水のように勢いがあり,暴れていた。地元の鵡川より荒々しい。
あれに流されてしまったら,ザイルがあっても助かりそうにない。
護岸工事は入っているらしいのだが,最小限にしているそう。

この旅一つ目の峠,二つ目の半島である知床半島へ。
知床岬の先端に近い「相泊温泉」に入りたいと思っていたが,夕陽の沈む時間と,移動距離を計算して「知床岬」から夕陽を眺めることにした。いざ行くとそこは「知床横断道路」の上にあった。


知床峠から羅臼岳。風が強いのに山頂の笠雲は取れない。



小一時間過ごし,峠を下る。羅臼ビジタ-センタ-も,間欠泉も,熊の湯も通り越して「赤澤温泉」を目指す。
次来るときには必ず,断崖絶壁の岬を歩いてみたい。

私の片想いの相手は最果てにいた。

2015年9月8日火曜日

円山周回

・急遽Facebookで知り合ったMさんと初めまして山行で円山へ。

・北海道神宮にて参拝し、八十八ヶ所コースから登ります。帰りは円山公園コースから降り周回する事ができます。今日は車から登山口まで1時間30分、登山は1時間くらい?たくさん歩きました。


・鎮守の森と隣り合わせ、静けさ漂う円山公園の端の方からスタートです。



・今年は1度も刺されないと思って居ましたが、この時期に虫に刺されMさんからムヒをお借りしました。虫が元気に活動していました。


・山頂でコーヒーを入れて、「円山カフェ」。楽しいです。

・コーヒーを飲み終えたら、ハーブティーのお代わり。ローズヒップが入っていたのでグツグツ煮出しました。時間を忘れます。

・こういうのハマりそうな予感。私はデジカメが無いのでiPhoneで。

・こんな木があるのです。独特の甘い匂いのするカツラの木です。土壌保護の為今年から近くまで入れないようになっているそうです。

 


・帰りはお蕎麦屋さんに寄りました。人にすすめたくなるお店でした。おいしかったー。Mさんありがとうございました。