そんなこんなで余裕がない中での遡行日当日。高速出口に金棒をもった赤鬼がいるところ。
カムイヌプリ登山口に車一台をデポして富岸川の入渓地点まで行く・・・あっ!この入渓地点までの道を,しっかり覚えておくべきだった。
次回近くに行った時は記憶を頼りに確認に行こう。
車を降りて沢靴に履き替えて歩く。
入渓地点に通じる林道を歩いて行くと,大きな施設の敷地内の草刈りが行われていた。これまでもこれからも使われないと思われる場所の草刈りをする不思議。
林道途中の鹿道から入渓するのさ,と話された記憶があるが,正確な入渓地点は不明。コンパスを切るべき所では現在地の確認のみ行った。
部品を注文中で,バンドが取れっぱなしのわたしのプロトレックによると,リーダーと90の誤差。
いつもは高度を確認できる場所で,標高90を足した標高を地図上の現在地と照らし,そこを起点に沢型の大まかな特徴を頭に入れて,また歩き出す。
コンパスだって,地図上の磁北線とコンパスが示す北を合わせて,山頂の大まかな方向を把握する為だけにしか使えていない。
そうすると,山頂が左側にあって,左の沢型の方が水量がある場合,本当は右でも必ず間違えるのが目に見えている。
本当は,コンパスの切り方とプロトレックの高速補正の仕方を覚えるといいのだけど,いつかいつかと思いなかなか覚えようとしない。
冬に迷い沢から奥手稲とか,様茶平西尾根とか,狩振岳とか行ってコンパスとプロトレック練習をしようと思う。
それと来年の夏には,落ちてもいい装備でヘツリと滝の練習をしよう。函よりもゴルジュがいいな。楽しみだ。
沢は滑らない,明るい,コンパクトないい沢だった。神威小屋でのYGのアドバイスから,これから登る場所のなるべく丹念な下調べを試みるが,記録が少な過ぎる。それにしても何でだろう?室蘭岳といい胆振の山はなぜか安心する。
こっから始まり。趣きがある。
途中の小滝でリーダーの華麗なボディビレイ。
体格ほぼ一緒(リーダーは圧倒的にしまってますが)だから,同じムーブで来れるしょと言われても,直ぐ近くにいるリーダーの後ろ姿を追う余裕なし。足も早くて,気づけば遠くに居るリーダー。
この岩にセルフを取って,ボディビレイしてくれた。どの滝も絶妙なスタンスとホールドがあって慎重に登れば問題無い。わたしのような初心者でも,すべて高巻かずに滝の中を行けた。
先週クライミングにも行っていて,どれ位登れるかというか,どれ位信頼できるリーダーか分かった上での沢登りは楽しい。
加えて,その道のベテランさんの話を聞けるのが楽しい。
そして初ピーク,初沢もかなり嬉しい。
おどろおどろしくなった。
わたしは相変わらずの亀子だった。
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