2013年9月26日木曜日

小樽市西赤岩山

小樽水族館の駐車場を抜け、坂道を登ると散策路がある。西赤岩登山口は、その先だ。


祝津側、散策路からまずは白鵬胎内巡りをする。

降りる。



降りる。

↓なんという格好で降りているのだ。


もっと下、もっと下。



もっと下、もっと下。


ダンジョン。


隙間を覗くと、



エメラルド・ブルー。



ここはクライミングのメッカ。
槍ヶ岳の穂先もハシゴを使って登るらしいけれどこんな感じ?

素人には危険がいっぱい。だけど、白鵬胎内巡り、楽しかった。奥に入り込めば入り込むほど絶景が見れる。
オタモイ側にいたクライマーは6人3グループ。
話しかけると親切に?「やるか?装備あるよ」と言って下さった。



しかし、瞬時に崖から突き落とす母ライオンの姿を想像し、首を横に降る(笑)

ヘルメットを持っていないと、こんな所、降りる気がしない



でもどちらかと言うと、わたしは岩が好きみたいで、怖いというより楽しかったです。

さて、岩場に背を向けて登山道を目指します。
目指すは鉄塔の見える西赤岩山山頂。



振り返って、一枚。
ここの岩は高さがある。あれに比べたら、恵庭岳の山頂がどうってことないように思える。



登山口付近。



山頂かどうか分からないけれど、小一時間で、見晴らしがいいところに到着。
すぐ下山。



樽前山、余市岳、後方羊蹄山、ニセコアンヌプリ。
帰りは串焼きのニシンを頂いて帰りました・・・贅沢だなあ。




2013年9月25日水曜日

夕張岳冷水コース

林道は、一部岩壁が崩落し、安全面に配慮してゲートの先への車両は通行止め。登山口までは約7km、歩くと2h、山スキーでも1.5hはかかるでしょう。車では林道ゲート〜ヒュッテ迄、往復1h位だった。

山装備で遥々来て、林道ゲートを見て入れないと思って引き返す方も結構おられるとのこと。
私たち8名は、偶然徒歩で行こうとしていた登山者も乗せて、車でゲートをくぐった。本日は林道パトロール隊だ。

ヒュッテから10分程の所にもゲートと駐車帯があり、ここに駐車して徒歩でヒュッテを目指す。


左のタープが炊事場、真ん中が新しいヒュッテ、右が今月いっぱいで取り壊される(と聞いて、一目見たくてやって来た)。

ヒュッテ前で皆で記念撮影をする。 
同乗した登山者はまっすぐ夕張岳に向かったみたいだ。

7:30分、ヒュッテを出発。登山口まで戻り、冷水コースを登り始める。
単調な直登のコース。

8:35分、「冷水の沢」水場で5分休憩。夕張岳登山道は水場が豊富。
案内標識にはヒグマが遊んだ跡が。


9:10分、馬の背分岐。
1501mの前岳を巻いて、9:35分に石原平。ここはシラネアオイの群生地とのこと。
少し登り、10:00分望岳台。



前岳。



望岳台。
たまにガスで視界不良となるが、前に滝ノ沢(姫)岳、奥に芦別岳が見えた。

望岳台~憩いの沢間には足幅もない場所があり、気をつけないと落ちる。
過日の大雨で土砂崩れしているポイントもあり。

10:20分前岳湿原入り口。
湿地帯のため、踏み板(木道)が続く。途中で休憩。



蛇紋岩崩落地にはチングルマの綿毛がいた。チングルマも、ユウパリコザクラも、こうしたザレ場に咲くらしい。

ミヤマアケボノソウ、エゾオヤマリンドウ、ダイセツトリカブトなど紫の花が花盛り。
1400m湿原を過ぎると、男岩。




かなり下の方からそびえ立っている。
男性の横顔に見えるからこの名がつけられたんだとか。

男岩を巻くように笹薮とハイマツの間を抜けるとガマ岩、そしてひょうたん沼。



ひょうたん沼を過ぎたあたりから、夕張岳神社のメランジュ帯と呼ばれるポイント。
ここは、ヒグマに要注意。この日もフンが落ちていた。

ザレている稜線のあたりから風が強い。吹き通しと呼ばれているらしい。
再び笹薮の中に入ると、金山コース分岐、そして夕張岳神社。


11:45分夕張岳山頂。
パーティー8人で、記念撮影。






寒いので昼食は風の無い所まで降りる。
1400m湿原まで降り、30分ほど昼食タイム。
魔法瓶に入れてきたホットコーヒーとコンビニのおにぎりが、めちゃくちゃおいしかった。
5:00頃朝食を食べて、6時間以上食事をしていないし、外で食べるからかとても美味しかった。
ポカポカ陽気でしばし寛ぐ。

14:00馬の背分岐、ここから馬の背コースを下る。途中2つコブあり。
14:40ヒュッテ到着、約7時間の山行だった。
ヒュッテ泊。


ヒュッテの囲炉裏を囲み、鍋には鮭のアラと野菜で石狩鍋、網焼きの秋刀魚、赤飯おにぎり、そしてお酒。
一日の作業(ヒュッテ建設)を終えたみなさんにご馳走して頂いた。



それぞれに貴重なご経験を持つ4人の山男と1人の山女から聞く山の話はとても楽しく、その手は様々な事を物語るかのようにたくましかった。

明日夕張岳にソロで登る女性も居て、一緒に囲炉裏を囲んだ。

よき時間、思い思いに寝床へ。

翌日も天気が良かった。




大雪山縦走(黒岳~北海岳~白雲岳~小泉岳~緑岳)

2013年9月14-15日、Aさんと私で初めての山泊&縦走。


14,15,16の3連休は、前後の晴れ予報を挟み全道的に雨の予報だった。
当初トムラウシに登る予定で、もし雨が降ったらどうするか検討を重ねた。
エスケープルートの無いトムラウシはここで断念。
しかし眺望が悪くてもいいので登りたい、雨も経験してみたいということで、
黒岳→北海岳→白雲岳→小泉岳→緑岳の縦走ルートを設定。


前日の天気図ですが、前線がかかっており南から台風も近づいてきている。
前線の進行方向は左から右で、昼には北海道を通過する予想。

・14日、早朝札幌を出発、一般道を旭川へ。旭川愛別IC~層雲峡IC。
層雲峡の銀河トンネルを過ぎた辺りで、青空が出迎えてくれる。
8:00分頃、大雪高原温泉(緑岳登山口)着。
30分程して雨が降ってくる。本日の天気は変わりやすいようだ。



・車一台をここにデポし、Aさんの車で層雲峡へ引き返す。
黒岳ロープウェイとリフトを乗り継ぎ、七合目到着。ガスっている。



眺望はありませんが、登山道周辺は既に紅葉し始め楽しめる。


七合目1510mから山頂1984.3mまで標高差約483m、一息で登る。


九合目で小休止、水を飲みます。今思えば山頂強風で休憩どころでなく、
ここで休んでいて正解。



黒岳山頂付近。ザック・カバーが吹き飛ばされ回収(その後また飛ばされる)。
辛うじて山頂標識が撮れた。



山頂では女性が立ち往生しており、その方と3人で石室に向かうことに。


ムササビのように衣類をはためかせながら、黒岳石室に到着。


中に入ると、男性が一人おり、制限時間が過ぎているがなかなか風が収まらず、
足止めを喰っていた。これから旭岳へ向かう予定とのこと。
我々は一旦外に出て、管理人さんから情報収集。


とりあえず昼食となり、Aさんがホットコーヒーとお湯をくれ、暖まった。


相変わらず外は強風。今日のうちに白雲岳避難小屋に向かおうか、それとも、
ここに泊まろうか迷った末、出発する。


強風の中をグイグイ進む。


御鉢平付近。御鉢平の雰囲気を感じたら間もなく、北海岳山頂(2149m)。


ブレております。ガスっております・・・。
北海岳から白雲岳分岐のコルまでしばらくなだらかな道を進みます。
途中、雪渓を横切ります。アイゼン類は携行していない為、
キックステップで一歩一歩慎重に歩きます。


写真を見る限り悲惨ですが、この日はやけに頭がキレ、結構楽しんでいます。
白雲岳分岐を通過。




避難小屋の前の天場にはテントが一張だけ出ていた。



白雲岳避難小屋には結構人がたくさんいた。
停泊中の方、明日は停泊の方も数名いた。
シュラフに敷くマットが無く、管理人さんに貸してもらえないか聞いたところ、
縦走するのなら寒いのには慣れるべきだ、貸せませんと叱られた。

夕食はAさん特製カップラーメン&アルファ米。乾燥果物と酒を少し。
お腹が満たされたら、横になって静かに過ごす。

就床後、管理人さんがアルミシートを持ってきてくれた。一言添えて。


翌朝4:00分過ぎ起床。起きてすぐ食事をし、ヨガをし、
パッキングをして6:00過ぎ、避難小屋出発。
前日過ぎてきた白雲岳分岐のコルにザックをデポして、
サブバッグに水と財布と鍵を入れ、白雲岳山頂(2230m)を踏む。



そこから再び白雲岳分岐に戻り、小泉岳(2158m)を踏む。



この前を少し下り当初往復1時間で赤岳も予定していたが、
下山時間を優先し、今回はパス。小泉岳~緑岳(2109.9m)へ。


緑岳も眺望不良、雨。写真はここで終わり。

朝8:00過ぎから雨、9:00頃からは雷、途中ヒョウが降りました。
浮石多い岩場、花畑、柱状節理の滝、チングルマの群生する第一花畑を抜け、
木道付近にはヒグマのものと思われる足跡。
エゾシマリス、シカの親子がいた。

最後は、苦手な急坂の木製階段コースを延々と降り、緑岳登山口へ。

緑岳登山口の、大雪高原温泉に全身ずぶ濡れで到着。
この温泉ですが、硫黄の臭いもどことなく上品で、乳白色で、
湯上がりのお肌がピカピカになった(気がした)。
とってもおすすめ。