2015年1月20日火曜日

様茶平の教訓

【山域】支笏・洞爺
【日時】2015年1月20日

【コース】下金山林道コース
【地図】空沼岳・漁岳
【タイム】
8:40 林道出発 - 11:25 山頂直下下山開始 - 15:00 林道
【メンバー】Eさんご夫婦、私
【天気予報】雪のち曇り
【装備】 
山スキー,ストック,飲料(0.85l),雨具,インナー,サングラス,フリース,インナーダウン,バラクラバ,帽子,手袋,グローブ,ティッシュ,袋,行動食(貸しパン,セブンイレブンの芋,羊羹),食事,携帯電話,ヘッドランプ,エマージェンシーシート,ツェルト,地形図,磁石,ガス,コッヘル


漁岳と空沼岳の中間に位置する,999.2mの山,様茶平(さまちゃんぺ)に登ってきた。

結果的に経験豊富なEさんご夫婦に,私の雪山訓練にお付き合い頂いたような山行だった。

5:20分自宅発,間違えて北広方向に走り15分のロス。
待ち合わせは金山林道。行ってみると居ない。あれ?と思い下金山林道に行くも気配が無い。
そう言えば「あずまやのある」とお伝えしていたかもと思い,
あずまやのある「漁川口」=漁岳林道に行く。今回でようやく3つの林道の区別がついた。

Eさんはあずまやの更に西側にて待機していた。漁岳林道から登る想定だったとのこと。
下金山から登るとお伝えしていたが,下金山林道はご存知無かったよう。
そんな私もEさんのお陰で取り付きを発見できホッひと安心。

心配していた下金山林道の駐車スペースは除雪されていてスムーズに駐車できた。
スコップを持ってくるのを忘れたので良かった

登山開始8:40分。スキーを履いていると風の音が聞こえる。
風で雪が吹きあがる,所謂吹雪の中出発する(初めからそのつもり)。
身体が勝手に震えたが,歩き始めると寒くは感じなかった。
この時出して携帯と一緒にポッケに入れていたホッカイロは,結局最後まで暖まらなかった。
結局携帯はいつものように丸裸でポッケの中だった・・・反省である。

登りは順調で,予定通り行動できた。
笹が出ていて,スキーを履いたまま笹ズボあり。尾根では雪庇が発達していた。
樹林帯では枝が密集し歩きにくく,何度も枝が目にぶつかるが,
サングラスが曇るので,やっぱりサングラスは外して歩いた。
稜線上では横殴りの雪の礫が顔に当たり痛い。
カチカチのジャンパーのジッパーが風にはためき顔に当たり,これまた痛かった。
風が強く,気温は-10℃。頬は霜焼けになった。

地形図に手書きで下金山林道とルートを記入してきた。
漁岳林道出合いでようやく目印のカーブミラー発見。
そこからなるべくピークに近い所まで歩き,山頂直下の斜面に取り付く。

途中でログを取ろうと思い,GPSをアプリを出した。
思えば,そこからGPSに依存してしまった。

最後崖マークと思しき急斜面でスキーをデポしツボ足で上の様子を見に行く。
こういう時に限って蟻地獄にハマっているみたいな雪。
仕方がないので、木にぶら下がって身体を持ち上げる。
高度を上げる程,風がより一層強く雪がひどくなったように感じる。
あと80m登るのに何時間かかるだろう?ここで撤退を決める。

下り,風と雪が更に強くなり,一時はホワイトアウトの恐怖を感じた。

まとまった降雪でトレースがほぼ消え,地形まで覆ってゆく。
下から見て2つ目のピークあたりでルートを外れた。風雪も最も激しい頃だったと思う。
歩いて歩いて漁川支流の方に降りてしまう。急斜面は怖いので板を外して降り,
何度か登り返して苦労して移動したのに変な所に出てショック。

それでもなんとか一つ目のピークを目印に,帰路を見つけた。ホッと安堵。
8:40分出発,11:25分山頂直下で撤退。
11:25分出発,15:00着

登行中は迷った時の鉄則とか正直頭になく,ただうろたえないようにだけ考えていた。

きっと,ピンクテープ見失う,ホワイトアウト,現在地も分からない状況となる前に,
下界で吹雪いていた時点で,道迷い時の想定をしておかなければいけなかった。
自分の歩いてきた道は明示しておくことなど。
午後から晴れるという予報に反し,行きよりも帰りの方が風雪強く,
風の息継ぎの感覚が狭まった。気付いた時にはすでに遅し,ピンクテープ見失った。

当初は,金山林道~空沼岳~さまちゃんぺ~下金山林道を計画していたが,とんでもなかった。
後で聞いたところによると,北東尾根より南西尾根が一般に登られているとのこと。

これではまるで雪山版・狭薄山続編ではないか。
様々な教訓を得て(これまた後で何度も振り返ろう),
結果いいスキー&雪山訓練になった。

ご一緒して頂いたEご夫婦には感謝の言葉しかない。

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