2015年12月6日日曜日

光と影,ムーブのスタイル。



STUART KLIPPER

あたたかくて,天気が良くて,家からジムまで歩いていたら,どこかの学校の白壁に圧倒されてしまった。
白壁に写る自分の影が,その白さや日差しの強さを,余計際立たせていた。
今日は,その白さに心を奪われた。

光が目に付くこともあれば,影が目に付くこともある。
それは今の自分の心のあり方を表しているようで。

初めてグラビティに行く。
わんぱくな子どもがいて,関西弁のお兄ちゃんがいて,お調子者のクライマーがいて,「お先に失礼します」と出て行ったクライミングのうまい年配の女性がいて。

ホールディングで,カチ持ちとオープンハンドがあった。
最近の私は無意識にカチ持ちに頼りきっていて,今日は一切カチ持ちをしないルールでやってみた。

ムーブのスタイルとして,傾斜のある壁はダイナミック。トラバースルートはスタティックなボルダリングでした。

そして,カウンターバランスやダイアゴナル(対角線荷重)は何のためにあるのか?を身を以て感じ日でありました。

面白いサイトがありました。
スタティックムーブの人とダイナミックムーブの人の違い

今日は初めてのジムとあってものめずらしさとジムの雰囲気で,途中までは楽しかったのですが・・・途中から,思うように続かないことに焦りと,イライラが。

久しぶりに暗くなりかけました。笑
あの明るさが自分の暗さを際立たせるのかな。

そこで考えてしまったのは,ボルダリングに最適なメンタルトレーニングってどんなことかということです。考えつくのは,

1.あきらめない,落ち込まない,集中力
1年かけてでもちょっとずつ変わってやろうっていう気持ちが,たまたま体調がとても良くて,ジム通いも本チャンも充実していて,力をつける機会をちゃんと捉えて成長することができる気がします。

逆に,安易に誰かが体系づけた方法を試して,そのことに満足しているようではメンタルは強くならない。自分で仮説を立てて,自分で試し,自分で評価をし次に繋げていく「作業(先ほどからここでは研究と言う言葉を用いています)」ができるかどうか,をわたしは拘りたいです。


2.日ごろからのビジュアライゼーション
人は普段やっていないことはできないし,普段考えていないことはできません。常にありたい姿を研究し,自分がそれをやるところをイメージすることも重要なメンタルのトレーニングの一つであるような気がします。

3.怒らない,妬まない,恨まない
これをやると次第に思考が論理的になり,行動に根拠を持つようになり,執着心や余計な心のノイズが取れ,集中したいものに集中できるような気がします。

以上,パッと思いつくことを挙げてみました。
本格的な研究はこれからです☆

2015年12月4日金曜日

基本の結び方

★ムンター/イタリアン/半マストの研究

カラビナだけで確保,懸垂する時に使う。

両手だと,輪っかをたたんで作る。

でも,上通し→下通しは間違い。

①下通し→上通し(左手の下に伸びているのがクライマー側)。
②たたむ(右輪を左に重ね,裏がえしてクライマー側を手前に)。

③右ゲートのカラビナにかける。
カラビナにかけた図。
片手でも違う方法でできる。
ゲートが右の状態で,クライマー側を奥にして1回かける。奥のロープを手前にたぐりゲートを開けかける。

これは,【確保/後輪】(意味不明)
※過去にツイストロックのビナを使用したムンターのゲートが開いた事例があったそうです。スクリューゲートの方が安心。

次に,【懸垂/先輪】を…。
上が支点側。

①2回ひねる。

②輪っかに通して,すくう。
(ゲートの向き;左)

③下を押さえて,上を締めると…

ムンター(イタリアン)の確保にしても,懸垂にしても,折角確保器があるのだから(重さもルベルソ4で59g,ATCXPで64gだし),優先順位を,
1.確保器
2.カラビナ+ムンター
で良いと思うけれど,もしもの時に,覚えておこう♪

★クローブヒッチ/インクノット/マスト結び【先輪】
終了点に着いて,まず最初にする事はメインロープでセルフを取る事です。
①ロープをビナにかける。
②手前が自分側。奥の確保者側ロープを引っ張って,自分側ロープに交差させて輪っかを作る。
②右の輪っかを下に重ねてゲートへ。

その他,ハーネスの固定は今のところエイトノット後輪+邪魔にならない為のエバンス。
ブーリン,変形ブーリンもあるけどそのうち…。

連結はロープの長さが必要だけど,ダブルフィッシャーマンを覚えているから,取り敢えずは安心しています。

これ以降は,システムを覚えつつ,その時に必要な結びを覚えるやり方になると思うけど,覚えたいのは…
◻︎1/3引き上げシステム
(これはツェルト設営時に綺麗にロープを張るため)
◻︎プルージック
(バックアップ,登り返し用)
◻︎ブーリン
(とても意味不明なので時間をかけてイメージを叩き込む!ナチュラルアンカーの確保支点)

色々なロープワークをしたいので,色々な岩に行きたい。あと,一人での学びには限界が…道岳連でも講習開いてくれないかなぁ…。



2015年11月25日水曜日

「極地で学んだ命の守り方」

北大に阿部幹雄さんのお話を聞きに行く。

札幌市の中心部はツルツル路面。ピッケルが欲しい。

片足に1kgずつの重り。まあ,KEENのスノトレに馴染んでいるし,1.75kgのスキー靴でハイクアップすることを考えれば,どうってことは無い。

阿部幹雄さんは,雪崩事故防止研究会を開いている人。北大山スキー部OBの人。南極観測隊フィールドアシスタントを務められた方,写真家。

なので,「極地で学んだ命の守り方」。

ミニヤコンガで滑落された北海道山岳連盟登山隊の8名のうち3名とは同じパーティだった。目の前で北壁に堕ちた。

それから何十年,ご遺体を探し弔い,安らかに眠れるよう祈る活動を続けてこられた。
山で亡くなられた人,山でザイルパートナーを失った人の魂が身近に感じられた。

あと,極食の開発は,極地に於けるメンタルマネジメントの重要なキーポイントであるという示唆を頂いた。

夏に日高の神威岳で会った北大山スキー部の人たちが,国立極地研究所が提供してくれた南極の氷をくれた♪


南極の氷,おいしかった☆

其れにしても,やっぱり,「命をかけて命を守る」こと,「絶対死なない(堕ちない)」事を覚悟するから人は強くなれるんだね。

昨日は初めての秀岳荘ボルダリングジム。
料金;平日800円、土日祝日1,300円、17:30以降は500円(←未確認情報) ※クライミングシューズやチョークのレンタルは無料
平日は割と空いているらしい。

つり輪があって,十字懸垂とかやりたくなったね。


2015年11月20日金曜日

これから登る山

NACでリード練習&マルチピッチシステムのお勉強。気が付いたら,11:00〜20:00まで居た。

帰りに近くの沖縄料理屋でチバサチさんと語らう。いい仲間ができて嬉しい。

教えて下さったのは,元札幌山の会会長,日本体育協会公認山岳指導員(スポーツクライミング),真下誠二さん。

真下さんのお話は,何物にもかえがたい。ありがとうございます。
いつも読ませていただいている,真下さんのブログに登場してしまった。

□岩1年目の成果?
2月〜クライミングの経験の無い者がいきなりアイスクライミングデビュー
雄冬海岸の氷瀑群
のキャンディとババロアでした。
6:00時に厚田着早い時間に取り付いていたと思うが,岩肌の方が溶け始めていた。
でも,素人だから怖いもの知らずでした♪

記録を読むと,15m程のキャンディをTPで登っていた。この時はまだ,アイスクライミングも,ジムで登るスポーツクライミングと同じでクライミング行為を楽しむスポーツという捉え方さえ分かっていない。山ヤとはかけ離れた世界だなぁと思っていた。
もちろん,自分でリードしてトップアウトして終了点を作ったり,三つ道具(アイスの場合はスクリュー・カラビナ・ハンマー,かな?)の使い方をマスターしたり・・・という発想が全く無く,「いかに登るかが全て」だった。

プラブーツやクランポン,バイルは貸りもの(ヘルメットは夏に沢で使った工事現場用w),登攀中にリーシュを使ったレストの仕方や,フィフィやデイジーチェーンをアックスに繋げるセルフの取り方,アイススクリューの回収の仕方等を習った気がする。
今となっては使っていたロープの種類や,確保器の研究,ロープ長さが足りなく継ぎ足していたのでその技術の研究,氷と草付きと岩のミックスの技術等,「クライミングする」以外に知りたい大事なことが山ほどあった。
肝心のクライミングでは,「バイルを左右に振るな」と何度も怒られた。

3月〜何の為に登るのか?を示してくれた定山渓天狗岳
定山渓天狗岳
定山渓天狗岳の天狗平〜中央ルンゼ〜山頂は,『北海道の山と谷』では冬季登攀の分類になっている。評価は「!*」。易しめのルートと言うことだが,人生初の冬季登攀。
天狗沢から師匠は山スキーで行く。私はこの日の為にプラブーツを購入し,山スキーで取り付きまで行こうと思っていたのに,プラブーと山スキーのビンディングが合わなかった。仕方がないので師匠のスノーシューで行く。
しかし,デブリポイント通過時やデルタフェース基部のクラック,わらじルンゼの雪崩跡を見ると,素早い行動ができなければ命取りになる,とつくづく思った。

師匠は基本,アルパインの人。
クライミングのテクニック以上に雪山での生活やリスク評価に長けている。
常にアルパイン臭がする,人を叱れる,人を確保/救助できる,地に足が着いている,絶対堕ちない(絶対死なない)。

ここでは本格的なアイゼン・ピッケルワーク,滑落停止訓練を教わる。山頂直下は登りも下りもアンザイレンしてくれた。微妙な所のトラバースは肩がらみで確保もしてくれたような。
下りは走るように。レインボークリフのEさんに雪山での生活術や,ピッケルシャフトで制動するグリセードを教わったと師匠。

5月〜小樽赤岩デビュー
この頃もまだ「登り」がメインでした。

赤岩2回目。この辺りから段々,ロープワークを覚えたら大好きな岩にもっと行けるかも♪と思い始める。

師匠がビナ2枚で保険をかけているところ。

扉岩,クランケ左,西壁正面
扉岩はウォーミングアップ。被り気味の核心で30分位停滞したが,ザックを途中で捨てたらなんとかなった。
途中でヌンチャクを掴んだ気がするけど,外岩2回目のなんちゃってクライマーに恥の意識はない(でも師匠はちゃんと私を白い目で見ていた)。
ここはトップアウトをして下降路を下る。危ない所はアンザイレン。
クランケ左は懸垂下降の練習。
西壁正面はマルチピッチ。セカンドも際どいテラスでロープの振り分け等なかなか忙しい。

6月〜クラッククライミング,NP,テーピングを知る
石垣山ナルコレプシー,ルート130
残置ボルトやハーケンを使わず登れるようになる,ということの意味がよく分かっていなかった。まだあまり居ないみたい。

□沢と山登りは2年目だから,リーダーデビュー

1月〜雪山で自分がリーダーを務める初山行
様茶平の教訓
昨夏に沢で遭難していると言うのに,この時のリーダーっぷりも振り返ると拙かった。
登山道も踏み跡も無い雪山を,悪天候の中,北東尾根を選んで進んで山頂までたどり着けず,後日南西から山頂にたどり着いた方の記録を悔しい思いで読んだよなぁ。

でも,私が登りたいのは「私の山」だ。

例えば,自分で計画を立て,雪崩や道迷いや気象遭難等のリスク評価をして,必要な道具や情報だけでなく最悪な状況を想定して備え,必要な技術は訓練して身につけ,地形図と概念図にウエイポイントを決めて事前にベアリングし,ちゃんとした登山届けを出して,コンパスを切って山頂に至り,生きて帰ってくる登山がしたい。

沢も同じ。1人でも行けるようになりたい。「!!!」の沢に行けるようになりたい。
きっと,ボルトなんてないだろうしカムやナッツ等,なるべく人工手段を使わないで登れたらと思っている。

↓初の沢リーダーは,ルーファイに失敗して翌日直ぐに撤退した。
アバレ川-美瑛岳-オプタテシケ敗退

◼︎リードクライミング

アイスは基本,腰を反らせるがボルダリングは基本,腰を落とす。

・外岩でリードをして登るには,マルチでもシングルでも,使う使わないに関わらず,色々覚えなければならない事があることを理解してきた。自己脱出・懸垂下降・確保・仮固定などのロープワーク,ルートを見てスポーツルートかそうでないかの判断,持って行くものの判断,支点作りなど。

リードデビューで大先輩に指導して頂けたのは有難かった。

結局の所,岩1年目の成果として,
「誰かとガチで登りたいなら,命を預けられるパートナーとして相応しい鍛え方をしよう」ということと,
「人工手段を使わないクライミングがある程度できて,バリエーションルートで山頂へ抜ける,私の山」に登るには,高い低いに関わらず,相当な修練が要ると言うことが分かった☆


バイブルはこの1冊のみ。頼みますよ〜。

◼︎今必要な研究
1)ビレイ
①落下係数0〜1のそれぞれの落下とビレイ体験
②支点ビレイ
③折り返しビレイ
④セカンドのビレイ
2)カム支点を作ってショートピッチを登ってみる
3)ダブルのシステム
①リード手順,セカンド手順
②バリエーション
4)懸垂下降
①手順
・懸垂支点にロープセット(セルフ,ロープ連結) ・ロープ投げる ・下降器セット ・懸垂下降 ・回収
②バリエーション(カラビナ,エイト環,肩絡み,バックアップ)
③仮固定
④懸垂支点の研究
⑤懸垂中の事故事例
5)自己脱出
6)ガチャ(ギア)の原理
【確保器】
・確保器の種類には,エイト環,バケツ型(ATC等),フォロー確保機能付き(ルベルソ・ATCガイド等),ロック機能付き(グリグリ等)がある。
・ビレイヤーは,カラビナに確保器をセットしてロープを通し,利き手側でロープを握って摩擦抵抗を生み,ロープの流れをコントロールしている。
・V字スレッドが付いている確保器は,よりロープの摩擦抵抗を生みやすいので,V字スレッドがある方を握り手側にし,カラビナのゲートの向きは握り手とは反対側に来るようにする(ゲートがオープンになったり,ゲートに荷重がかかるのを防ぐ為)。
・ATCガイドは,V字スレッドがある方と無い方のどちらも使えるが,ルベルソ4はV字スレッド側しか使えない。
7)アンザイレン
・クライマーは,まず,エイト・ノットを作り,タイインループにロープを通す。末端処理は登るのにじゃまにならないようにする程度で,強度はない。
8)クリップ
・何度か逆クリップしてしまう。見たら逆クリップだと判るのに,確認を怠る。
・クリップ時の危険行為をしてしまう(次のクリップの直前で,口に加えてホールドを持ちかえる)。次のクリップ直前ということは,前のピンから最大限に離れているということ。落下係数は最大の2。危なかった。もし休みたい時は,ピンの下まで行ってテイクを取ろう(進退窮まって動けない事も多いけど)。
・トップロープ時には思い切って登れたルートも,リードで登ると怖くて登れない。一度落ちる練習をすると楽しくなるよ,と言うので練習してみたい。
etc


2015年11月14日土曜日

クライミング練習、手に汗握る。

身体は正直である・・・。



分かっちゃいるのに、どうして身体をなまらせたままにしておくのかと言うと、これはもう、ここまでくると、趣味の域である。



決死の覚悟で産まれてきた筈なのに、決死の覚悟で生きてはいないのである。



言い訳はここまでにしよう、言い訳というのもまた自堕落という趣味の成せる技なのだから。



6月からナックで登り始めて半年、なかなか10aが超えられずにいる。


ファイントラックのベースを着ていたからか、人のを見ていたら、手のひらに汗が噴き出してきた。



こんなん初めて。面白い。



今日はこれを登りたくて、2回チャレンジしたけれども、2回ともダメだった。

あれ?前々回は1手目を登れもしなかったような・・・いやいや、わたしともあろう者がまさか、上達している筈が無い。

これは10abで、中盤だけラクできそうだけれど、序盤は色々考えさせられる。そのうちに、腕がパンプしてきてテンションが入るのだ。ア・テンションプリーズと名付けたい。

今日は10:30〜17:00まで粘った。

帰り。ナックの10bは指力が必要なのが多く、指力の無いわたしにはきつい。なので「指力鍛えるボール」を購入した。

ペツルのルベルソ4も初使用だったが、軽かった。

今日はKさんがロープを持って来てくれて、バビシェの知人も、ロープあるから使って良いよと言ってくれたけれど、とにかくグレードを上げる事しか頭に無くて、遠慮させて貰った。

あーあ。ダメダメな1日。

でも素敵な先輩が入会してくれそうで、嬉しい日だった。

2015年11月4日水曜日

昆布岳

黒岳の予定でしたが、一緒に登る人が熱を出して急遽ひとりで行く事に。

黒岳はやめておこうかな・・・。

向かった先は、胆振10山のひとつ、昆布岳へ。

中山峠を少し下ると、まず尻別岳、次に昆布岳、そして羊蹄山が目に入る。


広大な畑と山。


登山口に到着。用心してプラブーにアイゼンを携行して歩く。


・・・これがメガネ岩かあ。素敵です。


えっちらおっちら。

送電線をくぐって、車の音を聞いて、風の音を聞いて、気づいたら辺り一面雲海でした。


昆布岳山頂まで雪がまったく無かった。


北の独立峰と、尻別岳。
ああ、楽しかった。

帰りに、北海道博物館へ夷酋列像を見に行った。

松前藩の絵師の蠣崎氏が、クナシリ・メナシの闘いで藩に貢献した夷人12人を描いた。

函館中央図書館所蔵のものや、松浦武四郎が産まれた三重県所蔵のもの等が集められてあった。


北方民族博物館やアイヌ展示を見て回りたくなった。尾岱沼から見た国後島が思い出された。

2015年11月1日日曜日

定山渓神威岳

沢納めの日でしたが夕方から用事があり,それまでの時間,ソロで定山渓へ。

道新クオリティの看板の近くに見える切り崩されている山は,採石場があったから,採石されているのか。山は山だから,見ていて切なくなる。

定山渓に近づくにつれ,八剣山や札幌岳〜と行ったことのある山にしようかと迷ったけれど,結局,初ピークにこだわりました。

標高が1,000m近くあるからか上部は雪,朝晩凍っていそうな状態でした。でも今日は10:30頃から登り始めたので終始ポカポカ。

ロープ場が3つもあって,楽しかったです。行って良かった〜。


北東斜面の白ブチが気に入りました。


夜は鶴居村のWILDERNESS LODGE "HICKORY WIND"の毛利さんがわざわざ訪ねて来てくれて,興味深いお話をたくさん聞かせて貰いました。



2015年10月24日土曜日

クライミング練習

天気が崩れる予報だったのと,未だタイヤ交換をしていないという気まずさがあり,登山を中止して,えぞ山岳会のクライミング練習に混ぜて貰った。

ナックのような長い壁は初めてのMさん,いきなり終了点まで行く。

わたしに初めて確保器の使い方を教えて下さったMさん。昨シーズンの雄冬アイス以来でしょうか。

沢のスペシャリスト,ヤマウチさんとMさん。

えぞの皆さんはやはり凄い。

今回はとっぱじめに10bc,あとはchallenge crimbingの課題をとばし気味で登る。


偶然,赤鬼沢の皆さんにお会いして,わたしにとってはハーレム状態。Mさんもメキメキ上達。

10前半を難なく登れるようになったら,お気楽室内クライミングを脱して山に登攀に行きたいので,リードの練習もしたい。

良きクライミング・デイでした。
皆さまありがとうございました。





2015年10月23日金曜日

藻岩山夕暮れハイク

明け同士で歩きました。


明けは嫌にシンドイものですが、ストックを使ったので楽に登れました。

お陰げさまで、この展望。

気持ちよくて、爽快でした。
明日はえぞの皆さんとクライミングです。


2015年10月17日土曜日

富岸川左股〜カムイヌプリ

朝の9時から夜勤に入り,翌日の9時をとっくに過ぎて夕方近くに退勤して帰宅して爆睡。翌朝5時起床,21時まで仕事をして帰宅。

そんなこんなで余裕がない中での遡行日当日。高速出口に金棒をもった赤鬼がいるところ。

カムイヌプリ登山口に車一台をデポして富岸川の入渓地点まで行く・・・あっ!この入渓地点までの道を,しっかり覚えておくべきだった。

次回近くに行った時は記憶を頼りに確認に行こう。

車を降りて沢靴に履き替えて歩く。
入渓地点に通じる林道を歩いて行くと,大きな施設の敷地内の草刈りが行われていた。これまでもこれからも使われないと思われる場所の草刈りをする不思議。

林道途中の鹿道から入渓するのさ,と話された記憶があるが,正確な入渓地点は不明。コンパスを切るべき所では現在地の確認のみ行った。

部品を注文中で,バンドが取れっぱなしのわたしのプロトレックによると,リーダーと90の誤差。

いつもは高度を確認できる場所で,標高90を足した標高を地図上の現在地と照らし,そこを起点に沢型の大まかな特徴を頭に入れて,また歩き出す。

コンパスだって,地図上の磁北線とコンパスが示す北を合わせて,山頂の大まかな方向を把握する為だけにしか使えていない。
そうすると,山頂が左側にあって,左の沢型の方が水量がある場合,本当は右でも必ず間違えるのが目に見えている。

本当は,コンパスの切り方とプロトレックの高速補正の仕方を覚えるといいのだけど,いつかいつかと思いなかなか覚えようとしない。

冬に迷い沢から奥手稲とか,様茶平西尾根とか,狩振岳とか行ってコンパスとプロトレック練習をしようと思う。

それと来年の夏には,落ちてもいい装備でヘツリと滝の練習をしよう。函よりもゴルジュがいいな。楽しみだ。

沢は滑らない,明るい,コンパクトないい沢だった。神威小屋でのYGのアドバイスから,これから登る場所のなるべく丹念な下調べを試みるが,記録が少な過ぎる。それにしても何でだろう?室蘭岳といい胆振の山はなぜか安心する。


こっから始まり。趣きがある。

途中の小滝でリーダーの華麗なボディビレイ。

体格ほぼ一緒(リーダーは圧倒的にしまってますが)だから,同じムーブで来れるしょと言われても,直ぐ近くにいるリーダーの後ろ姿を追う余裕なし。足も早くて,気づけば遠くに居るリーダー。


この岩にセルフを取って,ボディビレイしてくれた。どの滝も絶妙なスタンスとホールドがあって慎重に登れば問題無い。わたしのような初心者でも,すべて高巻かずに滝の中を行けた。


先週クライミングにも行っていて,どれ位登れるかというか,どれ位信頼できるリーダーか分かった上での沢登りは楽しい。

加えて,その道のベテランさんの話を聞けるのが楽しい。

そして初ピーク,初沢もかなり嬉しい。


おどろおどろしくなった。

わたしは相変わらずの亀子だった。






2015年9月27日日曜日

日高 神威岳

【山 域】北海道日高連峰 神威岳(1,601m)
【日 時】2015年9月16日
【コース】ニシュオマナイ川コース
【地 図】1・25000地図:神威岳
【評 価】夏道・経験者向き(北海道の山と谷),上級(夏山ガイド)
【タイム】
1日目:16:30札幌発-20:30神威山荘C1
2日目:5:40C1-8:15尾根取付き-9:00稜線-10:30山頂
11:15下山開始-14:30山荘-三石昆布温泉蔵三-20:00札幌
 
【メンバー】
私,他2名
 
【装   備】
登山靴、沢靴、脚絆、ザック、雨具、防寒具、手袋、ニット帽、ヘルメット、飲料(3l、400ml)、トイレットペーパー、ゴミ袋、行動食(饅頭、パン、ツナ玉、チーズ、山頂コーラ)、地形図、コンパス、笛、鈴、携帯電話、デジカメ、着替え、風呂道具、ヘッデン(予備電池2本)、マッチ・ライター、エマージェンシーシート、ツェルト、シュラフ、シュラフカバー、銀マット、ストック、ガス、コッヘル
先々週ペテガリ岳に登っているYGとSさんパーティーに混ぜてもらう。自宅からSさんの車で出発。ルートは伏古〜札幌南まで高速、274に乗り長沼を過ぎ、夕張と苫小牧方面の分岐を苫小牧方面へ。安平町からむかわ町に入る。むかわ町から無料区間を浦河方面へ。門別で降りる。そこから新ひだか町荻伏市街まで太平洋岸の235を真っすぐ。荻伏市街から道道野深線を野深に向かう。
 
日高の山に浦河側から入るのは初めて。太平洋岸をここまで来たのも何十年ぶりで、「新ひだか町」になってからは初めて来た。
 
道道終点からは元浦川林道を行く。40kmほどもあり、ゆっくり走ると一時間はかかる、おまけに偶蹄目反芻亜種シカ科ニホンジカは夜行性なのか一頭を見つけたら次に群れで現れる。シカのサファリパークみたいなこの道はペテガリ山荘へも通じている。行き止まりが神威山荘だ。
神威山荘には某大山スキー部の学生さんが休んでいた。既に着いていたYGと再会の挨拶、お酒を飲む。外は満点の星空で気持ち良いが、夜勤明けなのであっさり22:00就床。
「夏山ガイドで上級の山だから心して来るように」と言われ装備一式持ったが、ヘルメットしか使わなかった。
至る所にピンクテープもあるのでコースは簡便になりつつあるのでしょう。でももし、ピンクテープがなかったら迷うかも知れない。だって、登山口から見えているのはニシュオマナイ岳、周囲の山々へも容易に迷い込める。迷ったら最後、生きて出られない。

そうしないための2重3重の保険は必要だ。









ソエマツへの縦走路。
ほんとうにやる人がいるんだからクレイジーとしか言いようがない。


一見なんのことか分からないなだらかな山頂。




最果ての地の旅行記②



2日目 9/21
4:30 C1発-5:30 清岳荘(登山口)-9:30 斜里岳山頂-10:00 下山開始-12:40 清岳荘着-13:00 清岳荘発-14:00~15:00 清里町緑の湯-R391摩周~R243-16:40 美幌峠~石北峠~上川~セブンイレブン上川店-21:30 旭川-23:30 札幌

知床横断道路を降りきるところには,知床財団が運営する「知床自然センター」があった。ここでは,1,000円の貸し出し料と2,000円のデポジットで熊スプレーを貸し出ししてくれる。

知床横断道路を降り,斜里町に出た私たちはウトロにあるという「赤澤温泉」に行くために,「夕映えの宿 国民宿舎 桂田」とナビセット。R334を南下する。
ウトロ港に向かう海岸沿いから,浅瀬にぼつんぼつんと立っている巨大な岩を見て,「積丹の海みたい」とHさんがつぶやく。
赤澤温泉は,民家に湧いた温泉を一般に開放している温泉とのこと。どんなところなのだろう,どんな温泉なのだろうと,楽しみで仕方ない。
林道のような道を上がってゆくと,それらしき建物があった。更に上に行くとおじさんがいて,赤澤温泉の場所を聞くと,「この下にあったけど,今は無いよ」と言って,口元にかすかな笑みを浮かべた。
まさかの赤澤温泉跡からのサンセット。


じゃあ今日は温泉入らなくてもいいや,夕食だってなんとかするべや,という気持ちでR334をさらにひたすら南下,清里町を目指す。
 
港の先に,オロンコ岩らしい巨大な岩が見えた。

ウトロの温泉街で空腹がピークとなり,夕食もコンビニで調達(コンビニに完全に依存したこの旅は,コンビニとの付き合い方を考えさせられる旅となった)。
食べながらも周囲を観察したり,今日という一日をどう終えようかと考えていると,「足湯があるよ」とHさん。行ってみることに。



ウトロ温泉「シリエトク」。廃館になったホテルの隣にぽつんとあった。
源泉温度高めなのか,アツアツで足がすっきり。こんなにすっきりできたからと,今夜は車中泊決定するが,どこで車中泊するのかは決めず,ふたたび走り出す。

ゴールは登山口のある「清岳荘」。途中道の駅しゃりの標識を見てここに泊まりたくなった。今夜の宿決定,少しだけ北上する。

時間はまだ19:30,いくらなんでもまだ眠たくない。セイコマでお酒でも買ってくるか,いや,やっぱり一番したかったことをしようと,知らない街の夜の巡回パトロール。

隊長,道の駅ここにありました!なぬっ?したらあれはなんだ?
隊長,道の駅しゃりの建物についてるクリオネと熊が愛らしいです。

はっ,隊長!良さそうなお店発見しました!


「居酒屋 魚元」さんで,さっそく,カンパーイ!無事着いて良かった。
 

お任せを頼むととんでもない量の家庭料理に囲まれた。緑色のアマドコロはわさびマヨネーズ,赤いハマボウフウは酢和え,落葉はゴマ油炒め,ウドは醤油煮,きゅうりとワラビの塩漬け,お魚は塩炊きのキンキ,カレイの煮付け,鮭のハラス,蟹,おまけでじゃがいものバター煮もつけてくれました。鮭はお持ち帰り,山菜は食べきれなくてカウンターの隣に座った男性にあげた。名古屋から単独でこられた方で,「山菜大好きなんです」と喜んでくれて,しかもサンマを一切れくれて私たちも嬉しい。
幸せです。
 
山菜名人の元子さん,ご馳走さまでした。

⚫︎斜里岳登山のこと

朝,道の駅で4:00に目覚め直ぐ仕度をして出発。
清里のどこを走っても,青黒い斜里岳が目に入る。
登山口のある清岳荘駐車場に着くと,たくさんの車。
これから出発をする人と挨拶を交わす。
清岳荘のトイレを使わせて貰って100円,駐車場代100円を払う。

下二股という分岐まで夏道の登山道はなく,沢歩きとなる。ガイドブックによると13回も渡渉をしなければならない。

この沢の岩には鉄分が含まれているので滑りにくいらしいが,こんな沢を普通の登山靴で登りにくるなんて,みんななんて逞しいんだろう。
Hさんもストックさえ使わずスイスイ行く。


私はへっぴり腰でようやくという感じ。

下二股から上二股までは,沢沿いを行く旧道コースと,熊見峠を越える新道コースがある。新道は歩きやすい夏道だが、熊見峠を越えるまでかなりの登りと距離がある。

ガイドさんがすすめるように,多少危険でも,上二股まで沢歩きをした方が早い。
帰りは,遠まわりになるが紅葉の熊見峠を歩いたらいい。






山頂から知床岬方面。


苦労した甲斐あり,山頂は360℃ナイスビューでした。


新道コース。

下二股からはまた旧道コースと合流したけれど,登りの時には気づかなかった巻道がたくさんあって,巻きの途中で月蝕観測所跡も見ることができた。



帰りの林道で。

6時間かかって登山口に戻る。
濡れた靴を取り替えて,コーヒーを淹れていると,間も無くHさんが変な方向から到着。
清里町を南下し,緑の湯に行く。
ダニが2つついていて,剥がしたら血が出てきた。
おいしいトマトとお赤飯を頂く。

さて,あとは帰るだけ。帰りのルート決めにひと苦労。
摩周から美幌峠を通って,石北峠を通って,旭川に抜けて新十津川町から月形町を経由して当別に行きましょう。そこからなら私,なんとかなります!


2つ目の峠。中島と和琴半島,あれは硫黄岳?斜里岳もばっちり見えています。おいしい揚げ芋とカボチャ団子を頂きました。



ロックガーデンみたいな場所。


今日の収穫。斜里岳にもやっぱり落ちていました。
100年後の景色は私は見れないけれども,美しい景色でありますように。